上半期の数字とにらめっこして、そっとPCを閉じたJOBAです。。。
最近、昔の映画を掘り返すのにハマってまして。今回はトム・クルーズの『ザ・エージェント』(1996年)を観ました。30年前の映画。が、これが今のJOBAに刺さりすぎた。
公式ポスター © 1996 TriStar Pictures / Gracie Films
『ザ・エージェント』ってどんな映画?
主人公はやり手スポーツエージェントのジェリー・マグワイア。ある夜、「クライアントの数を減らして、一人ひとりともっと向き合うべきだ」という提言書を書いて、社内に配ってしまう。結果、クビ。ついてきてくれたのは、落ち目のアメフト選手ロッドと、経理のシングルマザー、ドロシーだけ。そこからの再起の物語です。
監督はキャメロン・クロウ。「Show me the money!」の元ネタと言えば、聞いたことある人も多いはず。
トム・クルーズと「本物の体」のキューバ・グッディング・Jr
まずトム・クルーズ。当時33歳。若い。絶好調のトップ営業マンの顔から、全部失って留守電に向かって空元気を出す男の顔まで、落差の演技が凄い。ミッション・インポッシブルの走るトムしか知らない人ほど観てほしい。
そして唯一残ったクライアント、ロッドを演じるキューバ・グッディング・Jr。アメフト選手の体。首から肩にかけての筋肉が本物。ジェリーに電話で「Show me the money!」を叫ばせるシーン、作業しながら観てたら手が止まった。うるさくて、わめき散らかして、でも家族を心から愛してる男。その裏には、自身のキャリアへの焦りもある。この役でアカデミー助演男優賞。納得しかない。
証券マンとして観たら、別の映画だった
ここからが本題。ジェリーは会社の利益とノルマの世界で頂点を取った男です。その男があることがきっかけで「顧客ファースト」を口にした瞬間、会社に居場所がなくなる。
顧客のためを言った人間から、会社を追われる。フィクションじゃない。
これ、証券業界で言えば、ノルマ営業から離れてIFA(独立系アドバイザー)に転身していく営業マンそのものなんですよね。会社の数字のためじゃなく、目の前のお客さんのためだけに動きたい。そう思って独立していく人を、この業界にいると何人も見ます。
で、独立した瞬間に何が起きるか。この映画は容赦なく描く。あれだけ家族ぐるみで付き合っていたドラフト1位候補のクッシュは、契約書一枚であっさりライバル会社へ。ビジネスの非情さ。担当が変わった瞬間、あっさり離れていく顧客。営業をやったことがある人なら、胃のあたりが痛くなるはず。
が、落ち目のロッドだけは残った。「お前が唯一のクライアントだ」から始まった関係が、最後には一番強い絆になる。そして一緒に会社を辞めてくれたドロシー。恋愛パートというより、「この人についていく」と決めた人の話として観てました。
「Show me the money!」シーン © 1996 TriStar Pictures
数字じゃなく、人で選ばれる。営業として、これ以上の理想はない。ここは証券マン・証券ウーマン、営業職、刺さる人が多いんじゃないかな?
ただ、惜しかった点も
ただ、上映時間139分はちょっと長い。中盤、ジェリーとドロシーの恋愛パートで少しテンポが落ちます。あと個人的には、ロッドの試合シーンをもう少し欲しかった。あの体を作ってきたなら、もっとプレーで見せてほしかった感はある。けど最後の熱いハグは泣いた!
ドロシー・ボイド © 1996 TriStar Pictures
総評:連休最終日の夜に観る映画ではなかった
30年前の映画なのに、描いているのは「会社のために働くか、目の前の人のために働くか」という、今も答えの出ないテーマ。出社前に観たら、しばらく遠くを見つめることになりました。。。働く人、営業の人、そして今の仕事にモヤッとしてる人。マジで刺さります。
次はキャメロン・クロウ監督つながりで『あの頃ペニー・レインと』を観る予定。


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